
トラウマ体験、感情的負荷、言葉にしにくい内的経験を扱う際、「話すことだけ」では十分でない場合があります。このような場面で、EMDR の再処理の力と、箱庭療法がもつ象徴的表現の空間が組み合わさると、クライエントにとってより統合的で深い癒しの場が生まれます。
箱庭療法は、砂・ミニチュアオブジェ・場面構成を通して内的世界を具体化する方法です。クライエントは、言葉にできない感情や体験をフィギュアに投影し、外在化することができます。この象徴的な世界は、EMDR が扱うトラウマ記憶や感情負荷をより見えやすく・触れやすく・働きかけやすくします。
2つのアプローチを併用することで得られるプロセス:
クライエントはまず箱庭の中に一つの「場面」を構成します。その場面に表れる感情・関係性・テーマが、EMDR におけるターゲット設定の手がかりとなります。続いて、EMDR の再処理プロセスが、クライエントがつくった象徴的な場面を基盤として進められます。必要に応じて場面が再構成されたり、フィギュアが変更されたりしながら、クライエントの内的変化が具体的に可視化されていきます。
EMDRと箱庭療法を併用することで、クライエントは認知面・情緒面・象徴面のすべてで癒しが促進されます。内的世界を可視化するこのアプローチは、クライエントが自分自身の物語を安全に再構築することを可能にします。
